楽しさいっぱいで元気になるイマ・スマックの『Mambo!』

奇妙な音楽というのは沢山ありますが、
イマ・スマックの『Mambo!』という
アルバムほど、私にとって
興奮させられたものは無かったと思います(笑)

何といってもパワーあふれるヴォイス、
エロティックなものを感じさせるミステリアスなムード、
そして個性的なラテンタッチのアレンジ、
どれをとっても、
その場に引きずられるような楽しさがあるのです!

 

この「私の超お気に入りアルバム」は、
ムード・ミュージックとして復刻させていただいていますが、
そもそも、ムード・ミュージックというカテゴリーに、
イマ・スマックは入るのだろうかと思われる方も、
いらっしゃるかも知れませんね。
ヴォーカルなのか、それとも唸り声なのか、という
風変わりな作風の多い彼女のレコードは、
「イージー・リスニング」や「ムード」と書かれた、
あるいはハワイアン系をはじめとした
演奏ものなどが多い「エキゾチック」などのコーナーに
入れられている場合が多くあります。
それには、彼女を有名にさせたのがアメリカの楽団指揮者、
レス・バクスターであることが関係しているからです。

イマ・スマックは、彼女の夫(モイセス・ヴィヴァンコ)とともに、
故郷のペールから旅をしながらニューヨークへ渡り、
彼女の歌を聴いたキャピトル・レコードの
ワルター・リヴァースによって専属契約を結ぶことになりました。
そして、風変わりなムード・ミュージックを得意とした
レス・バクスターによって
「インカ帝国ふうのムード」に仕上げられたレコード・アルバム
『ヴォイス・オブ・エクスタベイ』が1950年に発売され、
世界中の大評判となりました。
それは、かつてのイマ・スマックの音楽とは
全く異なったスタイルの、レス・バクスターの音楽なのです・・・
そこから、レス・バクスターの音楽・・・つまり、
ムード・ミュージックやエキゾチック音楽として
(当時は)扱われるようになっていたからです。


1954年当時に発売された4曲入りのEP盤

 

この『Mambo!』は、アメリカのキャピトル・レコードから
4番目に作られました。
1954年に10インチ盤(8曲)で発表され、
翌年に3曲加えた12インチ(30センチ)盤で発表されています。
グレン・ミラー楽団などでスイング・トランペッターとして活躍
していた楽団リーダー、ビリー・メイの協力(一部の作曲、全部の編曲と指揮)
のもとに作られています。







(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)

また、このアルバムの中の「チキン・トーク」という曲の
未発表(未レコード化)のバージョンがあります。
吹き込んだ当時にテストされたラッカー盤が
残されていました。それは
『レコードのムード』冊子編Vol.1(CD付き)にて収録し、
発表させていただいております。




(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)

1950年代当時にアメリカの
キャピトル・レコード(Capitol records)で作られていた
営業マンのための資料には、以下写真のような感じで、
ジャケットの絵柄とともに曲目も記載されています。
もちろん、曲目のリストなり、他のスタイルでも資料は存在しますが、
例えばこの少し後の時代になると、
ジャケットの絵柄等が変わっていたり、12インチ化することで、
どの曲が追加されていたりなどの情報を調べることが出来るのです・・・

 

イマ・スマックについては、別の項
インカ帝国の「太陽の宮殿」にまつわる伝説を描いたオペラ
他にても御紹介しておりますので、よかったら御覧ください。

インカ帝国の「太陽の宮殿」にまつわる伝説を描いたオペラ


 

『マンボ!』(EH-311)
イマ・スマック&
ビリー・メイのリコ・マンボ・オーケストラ

収録曲目:
1:ボ・マンボ
2:タキ・ラリ
3:ゴーファー
4:チキン・トーク
5:グーンバ・ブーンバ
6:マランボ・ナンバー・ワン
7:ファイブ・ボトルズ・マンボ
8:インディアン・カーニバル
9:チャ・チャ・ギターノ
10:ジャングラ
11:カルナバリート・ボリビアーノ
収録時間(曲間含む合計:約31分22秒)


「チキン・トーク」という曲の
未発表(未レコード化)バージョン収録